PROFILE

沖中幸太郎 OKINAKA Kotaro

10代から100歳、コワモテから天才少女まで1000人以上、さまざまな人物のライフヒストリーを「一緒に思い出し」まとめる編集者・インタビュアー。

ライフワークとなるインタビュー(interview)に内包される、imagination(他者の景色に立つ想像力)やinclusion(包容力)、insight(洞察力)など、異質な他者と自己との理解と共存に必要な力として「i(アイ)の力™️」を提唱、講演やワークショップを通じて普及に努める。

スタートアップ企業における対外折衝・調整役から、メディア運営、対談の司会進行、システム開発現場におけるクライアントと現場の橋渡役など、コミュニケーションを軸にした活動も展開する。

編著に『“好き”を仕事に変える』(アルファポリス刊)。他、機関誌、ネットメディアに寄稿。インタビューメディア「XPRESS(エクスプレス)xpress.jp」を運営。

▼好きなこと(インタビューの対象)
見ること・空間とランドスケープ(景色の編集)・ラワープの演奏 ・中央アジアとシルクロード・羊肉料理 ・散歩と寄り道・暇とムダほか

NHKラジオ『武内陶子のごごカフェ』〜好きから学ぶ〜(リンク)←好きと仕事について話しています

▼メディア実績(執筆、出演など)
アルファポリス/東洋経済オンライン/日刊テラフォー/独立メディア塾/JREAST/NHKラジオ/他、企業や団体のオウンドメディア

▼情報過多の時代おけるメディアの役割・存在意義について
「解」より「問い」のコンテンツ
Xを探る、iのチカラ。(解のない課題を切り拓く力として、interviewをはじめ、想像・受容・洞察・直感など、これらの頭文字をとって「iのチカラ™️」と名付けています)
咀嚼されるメディア(読者参加型、双方向メディアの出現について記した記事です)

▼「i(アイ)の力™️」
インタビュー力をはじめとした「iの力」(相互理解力、想像力)醸成を通じた教育支援やワークショップ、コミュニケーションデザインもヒアリングのうえ承っています。

沖中幸太郎を覗き返す

語源の「互いに=INTER」「眺める=VIEW」が示す通り、インタビューのバリューは、相手と自己を行き来し、問いを重ね、理解を深めていくことにあります。ここでは、私を「覗き返し」てもらったゲストの声を紹介します。



夏川賀央さん
(作家)

さまざまなジャンルの人物をインタビューしている沖中さんですが、じつはインタビューというのは、私もライターとしておこなっています。

それは書籍を執筆する際に、そのテーマについて、内容を掘り下げていくという「取材」。だから「具体的に聞く」とか、「詳細を聞く」というのが主になりますが、沖中さんのインタビューの場合求められるスキルは少し違います。

頭を白紙にして、面白いところがあれば、どんどんそこに話を展開していく。その場で瞬間的に読者が喜ぶ物語をつくるようなセンス。

例えば瞬間的に宝石のような情報を見つける発見力や、その情報を相手に話させ、ふくらませる誘導力。同時に、そんなことをして相手を不快にさせない楽しく話させる演出力……と(実際に私は満面の笑顔ですし)、そんな能力が必要になるんです。

いずれにしろ「人に話を聞く」ということは、コミュニケーションのみならず、問題解決にも重要な手法。多くのビジネス書が「聞くこと」の重要性を指摘し、しかも、多くの人が活用できていないスキルであることを述べています。

営業にも、マネジメントにも、情報収集にも、アイデアを出すのに、非常に役立つ技術。これできる人は強いですよね。だから有名な雑誌の成功している編集者さんというのは、多くの著者に好かれていたりします。ちょっと羨ましいです。

夏川賀央さんプロフィール
1968年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。 大手出版社など数社を経て独立。会社経営のかたわら、作家として活躍中。人材プロデューサーとして各分野の異才たちを発掘し、ネットワークを通じた“非組織プロジェクト”で多くのビジネスをしかけ、成功させている。舞台裏での活躍が主だが、プロデュース、ペンネームなどでビジネス、自己啓発に多数の著書を送り込んでいる。 著書に『すごい会社のすごい考え方』(講談社)、『なぜ、仕事ができる人は残業をしないのか?』(SBクリエイティブ)、訳書に『武士道』(致知出版社)などがある。


村上信夫さん(ことば磨き塾塾長・元NHKエグゼクティブアナウンサー)

爽やかな青年だった。
笑顔のいい青年だった。
礼儀正しい青年だった。

なにより、人の話に一生懸命聴き入ってくれる。
興味や関心を抱いてくれる。
共感してくれる。賛意を示してくれる。
レシーブ力がある。

これってインタビューの基本。

だから、ムラカミは、ついついしゃべりすぎた。
でも、体温が上昇し、血流が動き、心地よさがあった。
また、彼に会いたいと思った。
彼に、ボクの引き出しを空けてほしいと思った。(オフィシャルブログ「ことばの種まき」より)

村上信夫さんプロフィール
明治学院大学社会学部卒業後、1977年にNHK入局。2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や『鎌田實いのちの対話』など、NHKラジオの「声」として活躍。 現在は、文化放送『日曜はがんばらない』などのラジオ出演に加えて、全国で「嬉しい言葉の種まき」をテーマにした講演を行っている。また、東京・大阪などで「ことば磨き塾」を主宰。 著書に『嬉しい言葉が自分を変える:ことばの取扱説明書』(ごま書房新社)『人は、ことばで磨かれる~村上信夫のときめきトーク~』(清流出版)『嬉しいことばの種まき』(近代文藝社)、『これで生きるのが楽になる』(扶桑社)、『ラジオが好き!』(海竜社)など。1953年、京都市生まれ。


いしたにまさきさん
(ブロガー・ライター)

12月から始めた【1000冊紹介する】が、とても楽しいです。このブログは、いつから書評ブログになったんだ?と思われる危険性もあるのですが、楽しさの前に人は無抵抗です。とにかく、このただ本を紹介するブログを10分ぐらいで書いていくということが、こんなに楽しいことにとても驚いています。

–中略–

こんなに楽にできるのはなんだろう?なんでだろう?と思っていました。で、その謎が解けました。というのも、私少し前に本に関する、それも自分が読んできた本に関するインタビューを受けていたんですよね。

インタビューのご依頼を受けたときには、正直ちょっとびっくりしました。すでにインタビューされているみなさんがそうそうたるメンバーであったこと、私はそのサービスを利用しているユーザーではなかったことが理由です。「サービスを使っているかどうかなんてどうでもいいんですよ、本をお話を聞きたいんです」なかなかすごいです。ということで、インタビューを受けさせていただきました。そして、実際にインタビューを受けてびっくりしたのが、インタビューをされた沖中さん。

私の本をしっかり読み、さらに書斎まで作って、インタビューに来てくれたのです。これはねえ、うれしいですよ。そんなわけなので、私も普段はめったに話さないことばかりを話すことになるインタビューとなったのです。〜オフィシャルブログ「みたいもん!」より〜

いしたにまさきさんプロフィール
1971年大阪府生まれ。成城大学文芸学部文化史学科卒業。 Webサービス・ネット・ガジェットを紹介する考古学的レビューブログ『みたいもん!』運営。2002年メディア芸術祭特別賞、第5回WebクリエーションアウォードWeb人ユニット賞受賞。内閣広報室・IT広報アドバイザーも務める。ひらくPCバッグなどカバンデザインも手がける。 著書に『あたらしい書斎』(インプレスジャパン)、『ネットで成功しているのは〈やめない人たち〉である』(技術評論社)など。 『できるポケット Evernote 基本&活用ワザ 完全ガイド』(インプレス)等のガイド本や、『ツイッター 140文字が世界を変える』(毎日コミュニケーションズ)をはじめ共著も多数。「シン・みたいもん」 https://mitaimon.com/