益川敏英(ますかわ・としひで)氏プロフィール
1940年2月7日、名古屋生まれ。日本の理論物理学者。あまり勉強好きではなかった幼少時代を経て、高校時代に当時世界的な物理学者だった坂田昌一博士に憧れ、名古屋大学に進む。理学博士号を取得後、1970年に京都大学に移り、理学部、基礎物理学研究所の教授、所長などを歴任。1973年に、小林誠博士とともに発表した「小林・益川理論」は、物質の存在の謎を解く画期的な理論として、世界中の注目を集める。2003年に京都大学名誉教授となり、大型加速器を使った観測によりその正しさが次々に実証され、2008年秋のノーベル物理学賞を受賞。2009年には京都産業大学益川塾塾頭、名古屋大学特別教授に就任。現在も研究の最前線で物理学の発展に努めている。
(2021年7月23日逝去)