高橋昌一郎さん(國學院大學文学部教授、科学哲学者)インタビュー

高橋昌一郎さん(國學院大學文学部教授、科学哲学者)

「発見の喜びを感じよう」

解説

「論理的思考を原則として、日本の論点から国際関係、異文化コミュニケーションからメディア論まで、現代社会で生じる問題すべてをテーマとして、学生が自由に問題を提起し、ディベートを通して論点を追究しながら、卒論を完成させる」形式。自分で考える前に、答えを求めてしまう行動に警鐘を鳴らす。

「考えるクセ」は、心理学者であった父親の影響でついた。教育方針で家庭内でのテレビ視聴は禁止されていたため、ドリフターズも知らず「しょうがないから本を読んでいた」。「この習慣のおかげで、能動的に物事を考えることができた」と振り返る。

中学から高校にかけて「宇宙はなぜあるのか」、「生命とは何か」、「そもそもなぜ我々は存在するのか」といった哲学的な分野に興味が湧く。父親の友人であるアメリカ人の学者の招きで、アメリカで学ぶことになった。
最初は英語もままならなかった所からのスタート。アドバイザーからの「留学生には無理だ」という反対を押し切って、数学科と哲学科、二つの学科に籍を置いた。学科ではトップとして「プレジデンシャル・スカラー」を受賞。

興味のある事柄を、領域の枠を超えて学べたことが、今の仕事や執筆においてもに多いに役に立っている。曰く、「一冊読めば分かったというものではなく、大いなる知的刺激を読者に与え、常に出発点となるもの」が「本」幼少期に様々な本を読んで、不思議を発見し、そこに喜びを見出した。今もその気持ちを抱いていて、読者にも発見の喜びを感じてほしくて書いている。

プロフィール

1959年大分県生まれ。ウエスタンミシガン大学数学科および哲学科卒業、ミシガン大学大学院哲学研究科修士課程修了。専門は論理学・哲学。著書に『理性の限界』『知性の限界』『感性の限界』『ゲーデルの哲学』(講談社現代新書)『東大生の論理』(ちくま新書)『小林秀雄の哲学』(朝日新書)『哲学ディベート』(NHKブックス)『ノイマン・ゲーデル・チューリング』(筑摩選書)『科学哲学のすすめ』(丸善)など多数。1991年に天文学者寿岳潤、物理学者大槻義彦らとJAPAN SKEPTICSを設立、科学・批判的思考の発信も積極的に行っている。

インタビュー

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