佐藤健太郎さん(フリーサイエンスライター)インタビュー

未知の世界を謎解いていく

解説

有機化学美術館」へようこそ

フリーのサイエンスライターである佐藤健太郎さんの興味は、幅広い。最初の本「有機化学美術館へようこそ」では、分子の世界の造形を描き、有機化学の世界を紹介した。最新刊、「ふしぎな国道」では、国道にまつわる様々な謎を読み解き、また「国道マニア」たちのマニアックな生態を解説する。折り紙や囲碁にも造詣が深く、サイエンスの世界を紹介するためのインタビューもしている。

「単純なルールで決まっているはずなのに、妙に複雑なことになっていたり……それを探求して、解明していく」ことが好きなのだと言う。

総じて非常に身近でありながら、ほとんどその存在を意識されないものを紹介する。「データ分析をして、現地に赴く。」ウェブサイトを解説して、本になるまで10年。国道は、地球8周分はまわった。

「毒物ドリンク探検隊」というものもある。自身のウェブサイトで「まずいジュースの品評会」をやったところ、友人が次々とまずいジュースを持ち寄ってきた。ジュースの情報を募集したはずが、怪しいジュース自体が佐藤さんのもとに集まる。

「何のジュースかわからないけど、中華街で買ってきた液体」
「アメリカで買ってきた芸者みたいな絵が描いてある謎の緑茶」
「朝鮮人参と砂糖が入った、柔軟仕上げ剤の瓶のような容器に入った、2リットルぐらいの不気味なドリンク」

領域を設けず、理系スピリッツで、地道に徹底的にやり続ける。

プロフィール

1970年、兵庫県生まれ。 東京理科大学理学部応用化学科卒業後、東京工業大学大学院にて有機合成化学を学ぶ。 その後、製薬企業研究者からサイエンスライターに転身、東京大学大学院理学系研究科広報担当特任助教を経て再度フリーに。1998年にウェブサイト『有機化学美術館』を開設、有機化学に関連する様々な記事を執筆・公開している。 著書に『ふしぎな国道』(講談社)、『炭素文明論 「元素の王者」が歴史を動かす』『医薬品クライシス―78兆円市場の激震』(新潮社)、『「ゼロリスク社会」の罠~「怖い」が判断を狂わせる』(光文社)など。

インタビュー

新たなチャレンジをし続けたいと語る佐藤健太郎さんへのインタビュー記事は、こちら。(外部掲載先へリンクしています)